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アマチュア映画監督 雨傘裕介の世に出ない日々です。

いい映画が寄り添う時

おくりびと [DVD]

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つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]

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おくりびと」「つみきのいえ」がそれぞれアカデミー賞を受賞。
http://variety.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=20090223011


ひらがなのタイトルがアカデミー会員のこころを掴んだんだよ!
な、なんだって〜!?


どうでもいい分析はいいとして。


ま、アカデミー賞ごときで騒ぎ過ぎなんだよ日本人は。むしろ今まで受賞しなかったことを恥と思うべきだね。どーせプロダクションから金が出てんだろカンヌ招待みたいによう。滝田監督もオスカーを手に「ブッシュ!恥を知れ!」とかサムいこと言えばいいのに!


なんて厨二みたいな態度はとれません。映画を志すものとして。
本当に素晴らしいことだと思うのです。栄誉です。お見事です。


どちらの作品も未見ですが、評判は良いので、観てみたいものです。


最も心に残るアカデミー賞受賞作品といえば。
そもそも、僕にとってのアカデミー賞といえば。


我が家の基準で言うと、「面白い映画」より「いい映画」に与えられる賞、という位置づけでした。
その昔、母親たちが子供を家に残して、深夜にこっそり映画を見に行った夜がありました。映画館は車で一時間、離れた所にありました。


母親が手にしていたパンフレット。それが映画のものだとすぐに分かった僕は、ひとしきり文句を言い、連れてってほしかったと駄々をこねてから、母親に尋ねました。「で、映画、面白かった?」


母は少し考えて「いい映画だったよ」と答えました。
その映画は、オリバー・ストーン監督「プラトーン」でした。
第59回アカデミー賞 作品賞を受賞したニュースが流れたのは、そのすぐ後でした。


思えば、その時はじめて「映画には『いい映画』という評価軸がある」と気付いたのだと思う。確信できる。「面白い映画」とは、例えばレイダースであり、ジャッキー作品であり、ロバート・ゼメキススピルバーグ作品であった。


しかし「いい映画」とされた「プラトーン」は、暗く、湿っているベトナムの風景(実際はフィリピン)を映して、子供心に面白くもなく、怖くて痛い映画。だがどうしようもなく「映画」であった気がする。「面白い」でも「つまらない」でもなく「いい」映画であった。
今でもアカデミー作品賞といえば、「プラトーン」と、それをとりまく賞レースを思い出す。そしてその後の「ラストエンペラー」「レインマン」「ドライビング Miss デイジー」といった、80年代のアカデミー作品賞受賞作品への熱気を思い出すことができる。


そのあとも、「いい映画」の天下一決定戦である「アカデミー賞」は、当時と変わらず、いやむしろ当時以上に、影響力を持ち、作品賞だけでなく、素晴らしい映画と映画人を賞賛してきた。
そして今日、日本映画が外国語映画賞、短編アニメーション賞を受賞することとなった。


これはやっぱり栄誉だ。
次は作品賞だな。やっぱり。日本人監督が受賞する時がいつか来るかもしれないね。


「いい映画」とは何だろう。
アカデミー賞」に絡んだ映画が「いい映画」とは限らない。
だが少なくとも「いい映画」であれば、アカデミー賞を受ける価値があるのだろう。


そしてそんな映画が、田舎の一介の主婦にとって、必要な映画だった、ってこともあるんだろう。
誰にだって「いい映画」が必要だと思うんだ。


さあて、受賞のスピーチ考えるか(厨二病


近況:
勉強しようにもあと土日が3日しかねええええ。
なるようになるさ。

カメラマン募集、と書いたら、そんなキーワードでこのブログにひっかかった人がいたみたい。すんません何もお出しできず。
机に向かったらぱっと書き出すことができる。そんなスキルを身につけたい。
ダラダラすんなよ。