rainfiction

アマチュア映画監督 雨傘裕介の世に出ない日々です。

ジャパネットたかたで買ったタブレットのマッドシステム~怒りのデス・アップデート

実家に帰省したんですよ。


そしたら親が買ってるわけですよ。案の定。
ジャパネットたかたで、オリジナルで売り出しているタブレット東芝製)+Ymobileルータのセットを。

https://www.japanet.co.jp/shopping/tablet/catslist2/ATINNV0309LP000000000005309/PDWGF0614960/www.japanet.co.jp


以前テレビ通販番組で見たことあって、「あーこれ親買うな」と思ったら案の定です。情弱かよ。まあ確かに(本体価格は)安いかもわからんけど、他に選択肢はなかったんですかねぇ、とか思っていたら、


「設定しろ」


との指令が。
何が悲しゅうて実家でタブレット設定せなあかんねん、と思いましたが、頼られるのも悪くないし、すぐに終わるし、おいしいごはんをありがとう、との気持ちも込めて対応したのですが……
とんだ罠が待ち構えていたのでした。
怒りのデス・(Windows)アップデートが。




まあ普通に立ち上がる。Wi-Fiの電波も良好。SSIDを入力して通信機器の認識もバッチリ。ブラウザからネットも立ち上がった。意外ととサクサク動く。そりゃそうか。


しかしここで問題勃発。
母曰く「Googleは音声検索できるんやろ?音声検索で検索できたらめちゃ便利。キーボードいらんやん!音声検索したい!」


その根拠は、マニュアルに同封されていた「GoogleSearch」アプリのインストール説明書。どうやらアプリ「GoogleSearch」から手軽に音声認識ができることをうたっているペライチの紙を読んだらしい。高齢者には便利だろうね確かに。


で、Windowsストアからインストールを試みる。ちゃんと手順はマニュアルに書いてある。
ここでマイクロソフトアカウントを新規作成せねばならず、ちょっとめんどい。
アカウント作成で心が折れる高齢者もいるのでは、とちょっと不安になる。
しかし、マニュアルは非常に丁寧でわかりやすい。


メアドとPassを設定して、さらにご丁寧にも、マニュアルに手書きでIDとPASSを記入するメモ欄が用意されていたので、手書きで書き込む。セキュリティ対策はバッチリだ。



そしていよいよストアにログイン。インストールを開始……するのだが、ダウンロードが開始しない。バーが一向に進まない。他アプリも試してみたが同様の事態。
試しにChromeを入れようとするが、アプリインストール自体ができない。ダウンロードが進まない。これはおかしい。


母からは「あかんやん。音声検索したくて買ったのに!WEP接続じゃないとあかんのちゃうん?WEPやで多分」と、マニュアルに書いている単語を連呼。いやそういう問題じゃないから。ネットは繋がっている、と伝えてもらちが明かない。



ジャパネットはサービスも充実しているだろう。ここは母を安心させるためにカスタマーセンターへ連絡だ。幸い夜10時まで対応してくれているという(その時は20時ごろ。設定を開始したのは約1時間前)。
電話する。少し待って繋がる。


接続状況とアプリダウンロードができない旨を伝える。いろいろと確認を経て、状況を共有する。


すると、わりと早い段階で「Windows Update」の状況を調べよ、との指示がでた。
コントロールパネルから「システムとセキュリティ」⇒「WindowsUpdate」⇒「更新プログラムの確認」と押すと、「更新プログラムを確認しています」のバーが稼動。
しばらく待つと「109個の重要な更新プログラムが利用可能です」と出た。



109個!?
電話口で思わず叫んだ。狂っているのはどっちだ?俺か。Windowsか。



「109個も出ましたか…」と、オペレータさんもあちゃ~、といった様子。どうやらこれが悪さをしているらしい。
「試しに1~2個の更新プログラムを選んで(チェックして)更新してみてください」と言われる。1つを選んで実施してみるが、えらく遅い。むしろ動かない。アプリインストールと同じ状況だ。
「動かないんですけど…」と伝えると、「そうですか…時間がかかるものなので、しばらく待ってください。この更新が終われば、問題は解決する可能性が高いです。おそらく、90%以上の確率で、原因はここにあります」と言われる。
終わってから電話、って明日になっちゃいそうなんですが。


イライラがマッドマックスの自分としては、「なぜこんなになるまで放っておいたんだ!」と軽くクレームを入れようと試みるが、 Update自体は製造元や販売元の責任ではなく、Windowsの対応であり、製造・出荷時にいちいちUpdateしているわけではないし、そのような対応などできぬ、との旨、諭されました。たしかにその通りなんだけど…。Win10が出たタイミングってのもあり、リリース後はUpdateがたまっているのだ、とも。


取りあえずUpdateしてみます、と伝えて終話。その間も、一切Updateが始まる気配はない。たった1件の更新プログラムにこんな状態では、先が思いやられる。


そこで、実家でもう一台、ネット接続可能な端末、iPhone(自分の)で、問題解決の方法を探る。こんな時はタブレットより検索しやすい。やがて原因と対策が書かれていると思われるブログ記事にヒット。
やっぱりはてなはMADだぜ!


d.hatena.ne.jp


この記事こそが私の怒りを沈め、私たち家族を新たな道へと歩みださせてくれた素晴らしい記事であった。

(1) クリーンブート

(2)Windows Updateのデータベースエラーを修復する

(3)たまっていたWindows Updateを全て適用する


上記、それぞれに対して、非常にわかりやすく、想定されるユーザの状況、作業進捗なども書かれており、大変参考になった。
進捗しないUpdateに対して、この記事がなければ、途中でキャンセルしていたところだ。記事中の「あわてるな」「必ずうまくいく」という一文がとても励みになる。


実際、作業はやや複雑だが、手順にそって行えばなんのトラブルもなく実施できた。
Updateが開始してから約3時間くらいかかったが、その間、ビールを飲んだり風呂に入ったりしていればよかった。実家サイコー。


無事にUpdateが完了したときは感動した。109個もの更新プログラムの累積が消え、解脱の時を迎えたのだ。
再起動し、再びWindowsストアへ。念願のGoogleSearchをダウンロード……できた!!
この時点で、設定開始から述べ4時間が経過していた。


私は、ある一人のブロガーによって救われた。うちの母も救われた。母はGoogle先生に語りかけてご満悦だ。
おかげで、できる息子としての誇りを失わずにすんだ。


そして我が家に(スペックはイマイチだが)頼れるタブレットが誕生したのであった。
やがて、私は愛する実家をあとにした……(完)


というわけで、とても手順が複雑で面倒だったので、同じような症状に苦しむ方がいれば参考にしてほしい、との願いを込めて記事にしてみました。
まさかWindowsストアで躓くとは思わんかった。
そしてまさか、クリーンブートなどやらなきゃダメだとは思わんかった。


ジャパネットさんには、上記の状況も含め、マニュアルに注記したり、FAQやレファレンスの充実をお願いしたい。
高齢者の方には、ましてやタブレットやPCを初めて触る人には絶対にわからないと思うから。


ただし、WindowsUpdateの更新プログラムの不備が悪さをしている、という問題の糸口を教えてもらって大変助かりました。
電話しなければずっと迷っていたと思います。


母が使いこなせるかは、また次のお話……


以上、ただのWindowsストアからのアプリインストールに苦労した男のお話でした。