愛ゆえに傑作―『宇宙人ポール』―
今年、初めて劇場で観た映画は『宇宙人ポール』。
前評判が高すぎたため、自然と期待値も高まり、スピルバーグ映画へのオマージュ満載、という意味では、スピルバーグ御大ご自身の『インディ・ジョーンズ〜クリスタル・スカルの王国』、オマージュどころか御大が製作総指揮を務めた『SUPER8』と同じくらいの期待値をマークしたのであった。
それぞれ表層的モチーフが共通しており、スピ公魂は今も昔も『未知との遭遇』というモチーフにおいて受け継がれているのを実感しつつ、今回は純度100%のコメディと聞いて、笑いに行ったようなもんです。
結論。
俺が映画に求めているものはコレである。
つまり俺が観たい映画は『宇宙人ポール』である。
女をめぐる冒険−『チェイサー』
あけましておめでとうございますin2012
「兄兄兄妹」を見た
「兄兄兄妹」/監督:村松正浩 @ドロップシネマパーティ
かつて、自主映画が小さな変換を遂げた時があった。
自主映画の黄金時代を築いた8ミリフィルムがDVへ変わろうとする過渡期。
『ぴあフィルムフェスティバルはフィルムしか評価されない。だって「フィルム」フェスティバルだから』
そんな都市伝説っぽい決まり事が囁かれていた最後の時代。
手元に資料がないからアレだが、僕の記憶が正しければ、
97年にグランプリをとった「シンク」という作品は、エポックメイキングな作品であった。
それはDVによって作成された作品であったから。
そしてDVフォーマットの作品が、はじめてグランプリをとったから、である。